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43)生涯の空手道 盧山初雄著 気天舎 2011年11月
空手家の盧山初雄半生記。1980年にスポーツライフ社から発行された「生涯の空手道」の改訂新版。後に1996年に「新生涯の空手道」、1998年に気天舎から「空手とは何か」として発行。その度に文を補充追加してきた。そんな訳で一冊の本の中に四度あとがきがある。30年に渡り進化させて発行され続けてきたもので、気天舎代表で編集者の西岡泰和氏により継続されてきた書籍である。その原点は、極真空手の大山倍達総裁であり、極真空手の猛者達が登場する空手修行記は、多くある極真読み物でも群を抜いている。又、太気拳の澤井健一老師、拳道会の中村日出夫先生に師事してきたことはよく知られたことであり、この二人の武道家を世に広く紹介した本でもある。B6版上製、全367ページ。2700円。(あっ、319Pにからてこぞうが!) |
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42)唐手から空手へ 金城裕著 日本武道館(発売・ベースボール・マガジン社) 2011年11月
月刊「武道」に2年にわたり連載していた空手論を基にまとめた一冊。現在92歳の金城裕先生は、戦前から沖縄空手の長老達と直に接し、本土での空手界でも多くの空手人と接してきた空手界の証人である。空手の歴史的考察、空手技術論、空手哲学について空手を志す者へのメッセージが凝縮された大作といえる。章構成は、「唐手」とは、の問いに答える、中国拳法を巡って、琉球と中国の関係史、松村宗昆、「手」に息吹を与える、首里手から唐手へ、「唐手」か「空手」へ、空手の進むべき道。本書刊行で、「唐手」誕生の歴史を正しく認識する必要があり、「空手」の良き道標となれば、と説く。「唐手」でも、とうでぃーとからては違うものとも説く。尚、この新刊を著者である金城先生から贈呈本としてお送りいただきました。ご挨拶文で、「今後とも志を忘れず、微力ながら斯道の健全な普及発展に力を尽くしたいと念じております。」とのメッセージ。B6版上製、全450ページ。2400円。 |
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41)プログラム 空手道古武道交流祭 第5回世界ウチナーンチュ大会実行委員会 2011年10月
2011年10月14〜15日、第5回世界ウチナーンチュ大会の中で行われた沖縄空手世界大会のプログラム。ごあいさつ、大会プログラム、出場者名簿。ごあいさつは、大会実行委員会会長・沖縄県知事の仲井真弘多、沖縄県空手道連合会会長の新垣勇、沖縄空手・古武道連盟会長の比嘉稔、全沖縄空手道連盟会長の八木明哲、沖縄県空手道連盟会長の宮城驍。大会プログラムは、一日目にオープニングセレモニー、高段者演武、海外参加者集団・個人演武。二日目に少年少女集団演武、大学生の集団演武、女性空手家達の集団演武、一般団体演武、閉会式。A4版、全18ページ。大会参加証はA4サイズ。 |
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40)沖縄空手古武術無心舘十周年記念誌 無心舘東京支部
2011年11月無心舘東京支部創立十周年記念演武大会に併せて制作された記念誌。。祝辞、口絵、序章、無心舘師範挨拶、特別寄稿・松尾兼徳左近範士「生涯空手道のために」、無心舘東京支部写真集、国内武道界祝辞、海外武道界祝辞、国内外各界祝辞、無心舘東京支部門下生エッセイ集、無心舘東京支部資料編、広告。宮城長順師の未発表写真も掲載。当連盟も祝辞と協賛広告を出稿しました。表紙は現代水墨画研究会・一筆会の森根美代子師範による水墨画。写真は、ジョー・スウィフト無心舘東京支部長。日英語。A4版、全130ページ。アメリカにて印刷。
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39)レポート 沖縄空手古武術無心舘十周年記念演武会大会
2011年11月12日、東京・大田区民プラザにて「沖縄空手古武術無心舘東京支部創立十周年記念演武大会」が行われました。無心舘は、上松義幸舘長の下、石川県野々市町に本部がある沖縄空手と日本伝古武道を指導している道場。東京支部のジョー・スウィフト(粋風人丞)支部長は、アメリカ出身で1994年に来日して沖縄や各地での空手・武術修行を経て、十年前に無心舘東京支部を開設。又、沖縄空手古武道研究家として空手の歴史に関する研究、記事の執筆・寄稿にも携わり、戦前の空手関係書の英訳も手がけている。今回の演武会は、空手の演武だけでなく、琉球舞踊、三線演奏、沖縄お笑いもあり沖縄文化発表会のようでした。ジョー・スウィフト支部長の「今日は気楽に楽しんでやりましょう。」との挨拶から始まりました。先ず、第一部の無心舘東京支部メンバーによるナイファンチ、砕破、制引戦、四向戦、転掌、鍛錬法・小手鍛え、女子護身術、カキエーによる投げ技、示現流剣術、十三手、三戦、小手によるバット折り、喜屋武のチントウ、白樽之棍が演じられました。第二部の琉球舞踊は、玉城流七扇嘉雅の会が地謡の演奏に合わせて取収奉行、上い口説を演じました。第三部の招聘演武は、スウィフト支部長の広い交流から流派会派を越えた演武が実現しました。宮ノ木空手道教室の市川光男師範、與儀会館の上原正和師範、剛柔流登心会の安達登会長、剛柔流拳秀館の吉村秀三郎館長、日本伝空手道大道館の岩井虎伯館長、與儀会館関東本部の漢那安教本部長たちによる招聘演武が行われました。第四部の三線は、天弦会三線教室が安里屋ゆんた、涙そうそうを演奏。インターミッションとしての沖縄お笑いは、沖縄出身のパーランク(ルンルン金城&きんしろう)のコンビが会場を湧かせました。尚、司会進行もパーランクが務めました。そして、第五部の無心舘東京支部のジョー・スウィフト支部長による津堅砂掛之エークが三線に合わせて演じられました。「次は15周年だが、20周年は日本武道館、50周年は東京ドーム、100周年はブロードウェイでやりましょう!」と和やかな中、盛況のうち幕が下りました。演武会後は、懇親会と沖縄料理店・結まーるでの打ち上げと続きました。尚、今回の演武会に併せて、「無心舘東京支部十周年記念誌」の発行と無心舘東京支部Tシャツ、特製ビールが作られました。(この記事は、「月刊空手道」にも掲載予定。)
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38)黎明流空手道黎明拳舎20周年記念誌 黎明流空手道黎明拳舎 2011年11月
2011年11月27日、千葉県・船橋アリーナにて創立20周年記念黎明流空手道黎明拳舎第14回大会が行われました。この大会に併せて制作された記念誌。巻頭言、祝辞、20年の歩み、寄稿、寄せ書き、思い出のアルバム、「道場日誌」から、昇段論文、機関紙「黎明」・「黎明ニュース」から、2010年度活動報告、2011年度活動計画、有段者名簿、ホームページの紹介、入門案内、編集後記。尚、当連盟も寄稿に投稿。写真は、黎明拳舎の小西慧介館長。A4版、全70ページ。
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37)プログラム 厳誠流空手道厳誠塾第53回全国大会 厳誠流空手道師範会 2011年
2011年10月10日、東京都中央区スポーツセンターで行われた大会プログラム。厳誠塾五訓、御挨拶、大会次第、試合規定、組手・型試合選手紹介、厳誠流空手道厳誠塾の紹介、厳誠流空手道の体系と特徴、歴代優勝者、協賛広告(当連盟も協賛)。19名で行われた組手試合は、優勝・堀江正義、準優勝・閏間英一。ゲストとしてレスリングの山本ファミリー(山本育榮、山本美憂、山本KID徳郁、山本聖子)が来場しました。B5版、全48ページ。
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36)DVD 新極真会 緑健児 ストグレ魂 クエスト 2011年11月
2011年10月22-23日に行われた第10回世界大会に合わせて発売された作品。今年は、緑健児代表の関連商品が三つ発売された。フィギュア、マンガ本、そしてこのDVD。内容は、新極真会の世界代表選手を指導する富士山合宿、福岡緑道場での世界代表選手と少年部指導、故郷の奄美大島ロケのドキュメント。1991年の第5回世界大会での試合と本人のインタビュー。そして、緑健児直伝・新極真実践テクニックの三部構成。封入特典として影丸穣也先生描き下ろしの緑健児代表油絵ポストカード付き。157分。6600円。
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35)ああ五十年 身に余る 真樹日佐夫ワル自伝 真樹日佐夫著 東邦出版 2011年10月
空手家、作家、劇画原作者、映画プロデューサー、俳優と多面な顔を持つ真樹日佐夫の自伝。梶原一騎の実弟ということで、同じ世界に生きてきた兄弟の絆も深く、今でも著者の中には梶原一騎が生きているのが分かる。大山倍達との出会い、「現代カラテマガジン」発行、真樹道場での行事、格闘技イベントへの関わりと空手のくだりも満載。昨年、当連盟でも記事にした「作家生活五十周年記念パーティー」から本書は始まり、昭和30年代から今日に至る出来事を振り返り、多くの人との交流も紹介。様々な関連文献からの引用も多々使われている。B6版上製、全378ページ。1905円。
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34)MAS OYAMAS KARATE Bobby Lowe ARCO Publishing 1964年 KYOKUSHIN KARATE SELF-DEFENSE TECHNIQUES Bobby Lowe 1999年
極真カラテのボビー・ロー、ハワイ支部長による空手技術書。「MAS OYAMAS KARATE」は、写真解説による空手入門書。A5版上製、全216ページ。「KYOKUSHINKARATE SELF-DEFENSE TECHNIQUES」は、護身術を紹介した教書。著者が全て写真実演をしており相手役をギャリー・オニール(極真オーストラリアの名選手)が務めている。転掌の型も著者が実演。自費出版。A5版、全124ページ。著者であるボビー・ロー師範が今年の9月14日永眠。享年82才。合掌。
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33)DVD 廣木道心 護道 クエスト 2011年5月
総合武術・躰全道から自他護身・護道へ。さまざまな武術、格闘技を経て行きついたところが、自己防衛のための護身術ではなく、自分と相手の両者が傷付かないための自他護身という理念である。それは大きくとらえれば社会、国々にもあてはまる理念であろう。廣木道心宗家が自らの体験、創意工夫から体系化された技術を映像として発表した作品である。この心身操作法は、護身だけでなく健康管理、介護サポートに適すると現代の世に問う。収録内容は、護道の成り立ち、理念、特徴の説明から、構え、立ち方、練習体系(練成法、検証法、実用法、十二軸など)、基礎鍛錬、実際の場面を想定した実用法。又、国際護道連盟の顧問を務めている漫画家の影丸穣也インタビューも収録。123分。5600円。
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32)BUDO KARATE(武道空手) MASAHIRO YANAGAWA(柳川昌弘)著 武道空手振興会出版社 2009年 見えない空手の使い方 柳川昌弘著 BABジャパン 2010年
「見えない空手の使い方」の英語版が「BUDO KARATE」であり、英語版が先に発行された。和道流空手を学び、日本伝二聖二天流柔術憲法を創設した著者による空手技術・理論書。基本編、応用編、実戦編の構成。武道空手の理となる三要素、正中線・居着かぬ足捌き・浮き身と沈身を解説。「本書は、これまで出版された多くの指導書とは大きく異なる。それは、ほとんど忘れられた武道の原理を、誰もが「思いだし、体得すること」を第一の目的としている点にある。」日本語版には、特別収録「5つの原理と練習法」が追加されている。本体に使用されている写真は全く同じであるが、英語版の方は全てカラ?。「BUDO KARATE」はA5版、全160ページ。1500円で購入。「見えない空手の使い方」は、四六版、全219ページ。1500円。
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31)松濤館基本型教本 岡野友三郎著 国際松濤空手道連合・謙交塾武道館 1991年
船越義珍直弟子である著者の技術書。船越義珍、船越義豪伝の正伝松濤館空手を残し伝えようとの意図で制作された。立ち方基本、天の型、地の型、人の型、慈恩、抜塞大、拳歴。解説は簡素で、実技写真は著者が実演。A5版、全88ページ。神保町の古本屋にて300円で購入。
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30)空手道要諦 高木丈太郎著 講談社 2011年7月
船越義珍、江上茂の空手を伝える日本空手道松濤館第三代館長による空手書。船越義豪、江上茂、廣西元信の三師から空手を教わった著者の空手観、技術、心構えを綴ったもの。武道について、稽古について、基本について、型について、組手についての五章構成。本文中で引っかかる箇所を引用すると、「空手道の世界は本を読んだだけでは、理解できないところも多々あるかもしれません。」、「古い武芸者の言葉の説明に終始したり、自らの師の礼賛にその大半を費やしている武道の本がいかに多いことか、書店の棚を見るにつけ、そのことを痛感します。」、「〜本に書いてある事柄を調べることも大切ですが、それではおのおのが独自の判断をしてしまうおそれは免れません。」、「型とは、自分の身体を使って、空間に描く書とも言えます。」、「空手道が諸学の基として人を導く〜」。巻末に日本空手道松濤會年表を掲載。稽古風景と実技写真掲載。独特の江上空手ワールドが展開されている一冊である。この本の発行元である講談社からは、昭和52年(1977年)に江上茂著「空手道入門」が発行されている。函付、B6版上製、全235ページ。2800円。
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29)沖縄空手古武道 海老原勇著 沖縄正統空手古武道格心会 1983年
著者は昭和16年、埼玉県吉川町生まれ。教職の傍ら沖縄空手の喜納昌伸に師事。この書は、著者の師が不慮の事故により死去した追悼の意で制作された。「はしがき」で、空手は書物で伝えうるものではなく、師弟での修練によって体得されるものとし、活字での限界を説いている。この書の対象を同門者、上級者向けとし、形の手順にとどめる断りをしている。あくまで、実地指導を前提とした参考書としての役割であると、空手技術書のあり方、使用法にふれている。内容は、著者の空手との出会い、師との出会い、沖縄空手のあらまし、形解説(基本の形、ピンアン、ナイハンチ、パッサイ、チントー、公相君、五十四歩、極意形とされる喜納空手父祖の形、ワンカン、ローハイ、ワンシュウー、アーナンクー、サンチン、テンショウー、ゲキサイ、サイファー、セーサン、セーパイ、セーエンチン)、古武道の形解説(棒術、鎌術、ヌンチャク、トンファー、釵術)。実技写真は全て著者が演じている。形の道統もそれぞれ明記されており喜納昌伸は、喜屋武朝徳、宮城長順、喜納昌盛に師事。古武道については、泉川寛得、伊礼松太郎、喜納昌盛に師事。喜納昌盛は、糸洲安恒、屋部憲通、金城大筑に師事し、「沖縄空手古武道事典」の人物列伝で紹介されている。喜納昌伸と同門で参議院議員の喜屋武真栄が「喜納昌伸君を偲ぶ」と巻頭に文面を寄せている。喜屋武真栄も空手家であり「沖縄空手古武道事典」で網羅されている。沖縄で制作される空手書に似ているが本土で作られたもの。函付、A5版上製、全394ページ。
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28)千葉流サムライへの道 JJサニー千葉著 ぶんか社 2010年
アクション俳優・千葉真一の芸能生活50周年を記念して著述された。柳生十兵衛や服部半蔵などの時代劇ものを多々演じてきた中、日本人の根幹たる武士道精神の大切さを説いている。空手については、JACにも取り入れていた極真空手、大山倍達とのくだりに言及している。生い立ち、交遊録、JAC、家族についての思い出録と武士道の教訓にふれている。内容は、私が演じた「サムライ」たち、武の「心」と「体」の育み、新渡戸稲造の教え「武士道」・「自警録」を読む、現代日本のサムライ三傑(深作欣二、高倉健、大山倍達)、受け継がれる武士道、生活の中に武士道をいかに活かすか、海を渡る気概、JJサニー千葉映画・ドラマ・舞台出演一覧が巻末にまとめられている。B6版上製、全273ページ。1900円。
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27)格闘技新時代宣言! 二見書房 1994年
ちょうどK−1やグレイシー柔術が現れた頃に発行されたムック。この時期には同じような格闘技ムックが多々発行された。内容は、極真座談会・三瓶啓二&黒澤浩樹&増田章、極真歴代ベスト10、数見肇・城南支部の完成品、石井和義インタビュー、アンディ・フグインタビュー、キックの新星・佐藤孝也、格闘技カルト道場(マンガ、映画、パソ通、雑誌)、骨法・堀辺正史インタビュー、格闘技名勝負BEST10、太気拳の真髄、西良典、天神真楊流、プロ柔道盛衰記、対談・山田英司&近藤隆夫、格闘技雑誌徹底比較、サンボ、レスリング、柳澤龍志、格闘技年表。執筆者は格闘技ライターの17人。「太気拳の真髄(文・竹内海四朗)」では飯島弘志練士が紹介されている。写真は今年6月の飯島練士。A5版、全268ページ。
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26)空手道 摩文仁賢栄著 愛隆堂 1974年 ,空手道教範 摩文仁賢栄著 愛隆堂 1979年,テクニック空手 摩文仁賢栄著 愛隆堂 1979年
糸東流空手の摩文仁賢栄(現在93才)二代目宗家の空手技術書3冊。発行はいづれも愛隆堂からの発行。作りも似ている3冊で、共通するのは形の箇所の実演写真を著者が全て務めている。「空手道」は、空手道について、空手道の基礎知識、空手道の形(平安初段〜五段、抜砦大、征遠鎮、十六、十八)。初版は1955年発行で写真は重版の1974年発行。四六版、全341ページ。「空手道教範」は、空手道について、基本、組手、空手道の形(内歩進二段、公相君大、来留破、抜砦小、壮鎮)、武備誌。初版は1968年発行で写真は重版の1979年発行。四六版、全247ページ。「テクニック空手」は、空手道の基礎知識、空手の形(平安初段〜五段、抜砦大)。四六版、全269ページ。
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25)日本空手道研修会 六十年のあゆみ 日本空手道研修会 2010年11月
日本空手道研修会の創立六十周年記念誌。2010年11月に品川プリンスホテルにて創立六十周年記念式典を行い発行された。金城裕宗師範の「六十周年を迎えて道なお遠きを思う」の挨拶文で、空手の枠組みを明確にすることの認識、必要性を訴えています。記念誌は、糸洲十訓、祝辞、挨拶と研修会六十年の歩み、空手の技とは、写真で振り返る歩み。函付、B5版上製、全123ページ。
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24)日本武道殿堂空手道 金城裕監修 B・スコレー 1980年
2009年の当ホームページで記事にしており、内容はそちらを参照下さい。この本は制作に2年かかり、千部限定で発行。申し込み制で書店販売はされず。発行元のB・スコレー社はこの本を販売するために設立した。監修の金城裕先生いわく「この本は資料的価値がある。」とのこと。はじめにで「現在における空手人の最も正確な資料を記録しておきたいという意図で企画されました。そのためにはまず公平網羅、機会均等等を旨とし、一流一派に偏向しないように自戒、配慮しなければならないという姿勢を貫くことに努めました。」主要人名の拳歴(458ページ)から当連盟にとって主だった空手人を列記します。「青木英治(統道会)、芦原瑞穂(和道会)、荒川武仙(宗幹流双節棍)、池田守利(本部会)、池田芳水(常心門)、市川素水(剛柔流)、伊藤公夫(空手協会)、稲葉尚武(本部会)、井上貴勝(琉球古武道)、井上元勝(琉球古武道)、岩井達(剛柔会)、岩田万蔵(糸東会)、上地完英(上地流)、内田欣輝(研修会)、江里口栄一(和道流)、大石武士(空手協会)、大塚忠彦(剛柔拳舎)、大塚博紀(和道流)、岡野友三郎(謙交塾)、尾山昭二(琢心門)、甲斐国征(征武館)、金沢弘和(国際松濤館)、川本正行(拳生会)、金城健一(沖縄拳法)、金城裕(研修会)、宜保俊夫(小林流)、儀間真謹(松涛館流)、小西康裕(神道自然流)、此本孝(剛柔会)、蔡長庚(錬武会)、坂上節明(糸洲会)、坂上隆祥(糸洲会)、澤田茂(国際松濤館)、座波仁吉(剛柔流心道会)、塩川照成(糸東流)、島勇夫(松林流)、島袋善保(少林流)、島袋善良(少林流)、庄司寛(空手協会)、新里勝彦(松林流)、鈴木覚(剛柔流)、瀬名波重敏(剛柔流)、曹寧柱(剛柔流)、澤田忠男(空手協会)、高木房次郎(松涛館流)、玉得博康(錬武会)、千歳強直(千唐流)、千葉拳二郎(剛柔流)、寺内一男(剛柔流)、渡口政吉(剛柔流)、土佐邦彦(玄制流)、渡嘉敷唯賢(剛柔流)、友寄隆一郎(賢友流)、仲井間憲孝(劉衛流)、仲里周五郎(小林流)、仲里常延(少林寺流)、中村孝(研修会)、仲村良雄(小林流)、長嶺将真(松林流)、長嶺高兆(松林流)、野添昭男(空真会)、比嘉清吉(小林流)、比嘉稔(小林流)、比嘉佑直(小林流)、東恩納盛男(剛柔流)、外間哲弘(剛柔流)、細川隆一郎(松涛館流)、比嘉世吉(剛柔流)、摩文仁賢栄(糸東流)、三藤芳生(松涛館流)、宮城篤正(小林流)、宮里栄一(剛柔流)、宮平勝哉(小林流)、八木明達(剛柔流)、八木明哲(剛柔流)、八木明徳(剛柔流)、山口剛玉(剛柔流)、山口剛玄(剛柔流)、山口剛史(剛柔流)、山口剛正(剛柔流)、山口剛仙(剛柔流)、楊進(国際松濤館)。」函付、B5版、全743ページ。定価12000円。写真は、2011年7月18日の金城裕先生。
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23)沖縄の名言 解説・伊良波長傑、書・外間峻岩、絵・黒潮隆 郷土出版 1992年
これは、空手の本ではない。琉歌、書、沖縄風習きりえの沖縄で出版された沖縄文化教養本である。当連盟で何年かに渡って探求していた一冊である。沖縄剛柔流空手の外間哲弘先生の書の本である。外間先生は、空手家、書家、琉球歴史家でもある。書では、「峻岩」の書号をもつ。空手の著書は全て蔵書していたが、この書はなかなか入手できない本であった。当時、千部限定で販売されて、著者の外間先生も手元に一冊のみ所有している。今回、空手のDVDが完成・発売されて記念演武会を控えている直前にブックオフ那覇与儀店にて入手。これには外間先生もびっくりして、少年部の子供達にお話ししました。もちろん、筆ペンにてサインも入れていただきました。まさに、空手の神様からのプレゼントである。B5版和綴じ、全100ページ、函付き。
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22)「沖縄空手演武会」
2011年7月3日(日)、沖縄県那覇市のジュンク堂書店・那覇店にて「沖縄空手演武会」が行われました。ジュンク堂書店・那覇店は、2年前にオープンした沖縄で一番大きな書店です。今回は、新刊DVD「沖縄空手・古武術の指南 全3巻」を発行した沖縄剛柔流拳志会空手道・古武道総本部の外間哲弘先生(沖縄空手道剛柔流範士十段)と門弟たちによる演武会です。先ず、少年部演武から始まり、4才から中学生までの子供達が型、型分解、ヌンチャク、板試割りと大いに会場を湧かせました。少年部は空手着とエイサー衣装を着用。続いて「琉球舞踊・玉城流てだ奏陽の会」より小学生の女子舞踊家3人による演舞が、琉球民謡に合わせて披露されました。なぎなたと扇子を使用した演舞に、会場は舞台へと変わりました。それから、一般部の迫力ある空手演武。型ゲキサイ、ゲキサイ分解、型セーパイ、セーパイ分解、ヌンチャク、古武術の周氏の棍、大城の棍、大城の棍分解、浜比嘉の釵、護身術、トンファー、エーク、三戦鍛錬と続きました。要所で、外間哲弘先生による演武者と演目の解説が入りました。
沖縄・ジュンク堂書店那覇店ブログ http://bookstorejunkudo.ti-da.net/e3425417.html
クエスト イベントかわらばん http://blog.livedoor.jp/questreportblog/archives/52128590.html
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21)DVD 澤井健一直伝 大気拳 飯島弘志 クエスト 2001年
戦後、中国で大成拳(意拳)を学んだ澤井健一が創始した大気至誠拳法。その大気拳・飯島弘志5段練士によるDVD。飯島練士は明治神宮の大気拳稽古会に参加していた一人である。このDVDは、教則ものというより飯島練士の立禅、深手のプロモーション的なもの。飯島練士は、澤井宗師より譲り受けた道着を着用しており、授与された練士5段の証書も紹介。そして、拳聖・澤井健一先生の映像が収録されていることが貴重である。1998年にビデオ発売されたものにDVD化にあたり、新たに澤井健一指導(約3分)と飯島弘志演武(約15分)が特典として収録された。31分+18分。尚、「たいきけん」は一般的には「太気拳」であるが、飯島練士はあえて「大気拳」としている。写真は2011年6月其日の飯島弘志練士。
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20)日本人の心を奮い立たせるサムライの言葉 成嶋弘毅著 PHP研究所 2011年3月
著者は、日本空手道葉隠塾塾長、竜の子プロダクション前社長。そして、極真カラテの成嶋竜の父親である。大山倍達との出会いにより空手を志し半世紀。武道、ビジネス、子育ての経験で武士道の中から活路を見出してきた。自己啓発として、その時の状況でどこかに答えが見つかる一冊である。コンテンツは「自分が自分であるために、乱世を生き抜く言葉、自分で自分を高めるために、自分を知る・相手を知る、逆境を生き抜くために、欲望に負けず己に負けず、今武士道が求められるこれだけの理由」大山倍達から著書を贈呈されていたくだり、息子の成嶋竜との立ち合いなどのエピソードも多々でてくる。当連盟の理解者であるフリーライターの高山リョウ氏が編集協力している。新書版、全204ページ。1000円。
葉隠塾HP http://yoin-juku.com/
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19)武道のリアル 押井守・今野敏著 エンターブレイン 2011年3月
映画監督の押井守と作家の今野敏。この二人の対談本である。この二人の関係は、プライベートなところでは空手を嗜む関係であり、空手の師弟関係である。コンテンツは、「武道を言語化する、近代化と武道、勝つということ、武道と身体、指導者の条件、守・破・離、格闘ゲームのリアル、ブルース・リーのリアル、武道のリアル」空手以外の話も大きく膨らみ、二人の世界観がとめどなく続く。ページの下段に名称、用語、人物の解説付き。四六版、全288ページ。1700円。
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18)沖縄空手演武会のお知らせ
DVD「外間哲弘 沖縄空手・古武術の指南」(クエスト発売)の発売記念として沖縄剛柔流拳志会空手道・古武道総本部(外間哲弘・沖縄空手道剛柔流範士十段)による沖縄空手演武会を行います。空手の型、武器を用いる古武術、急所術・逆技の紹介、さらに観覧者体験として指のマッサージ法・護身術、そして空手学博士の外間哲弘先生による空手学(歴史、流派、文化としての空手)・琉球歴史学・書の講座など盛り沢山の内容を演武します。
日時 2011年7月3日(日)15:00〜16:00 場所 ジュンク堂書店 那覇店 [観覧 無料]
沖縄県那覇市牧志1-19-29 ディーナハ1F (ゆいレール美栄橋駅徒歩2分)TEL 098-860-7175
演武内容(予定)
【少年部演武】
【型】(一)三戦 (二)ゲキサイ一 (三)サイファー (四)セーエンチン(五)三十六(サンセール) (六)十八(セーパイ)(七)四向戦(シソーチン) (八)十三(セーサン) (九)クルルンファー (十)スーパーリンペイ (十一)転掌【古武術】(一)棒 周氏・大城・佐久川 (二)ヌンチャク (三)エーク(四)釵 浜比嘉の釵、知花の釵 (五)短棒(六)ティンベー対棒 (七)トンファー 【急所術・逆技】急所の打ち方、攻め方、逆の使い方、はずし方 【武備誌に伝承される術】指のマッサージ 【護身】 【質疑応答】
外間哲弘(ほかま・てつひろ)
1944年生まれ。沖縄空手道剛柔流範士十段、沖縄剛柔流拳志會総本部会長宗家、沖縄県空手博物館館長、外間古武道宗家、空手学博士。1961年より比嘉世幸先生、福地清幸先生、又吉真豊先生等に師事し、空手道および古武道を学ぶ。半世紀に及ぶ長年の修行の末、琉球の歴史の上に立った観点から、空手道、古武道、擒拿術、急所術等を織り交ぜた視野の広い武道を確立。国内だけではなく、世界40ヶ国以上での指導を精力的に行い、武術振興に努めている。1987年、沖縄県空手博物館を設立。武術家だけではなく、琉球歴史家、書家としても活躍している。「沖縄空手道の歩み」、「沖縄空手列伝百人」、「空手道歴史年表」等著書・論文多数。
沖縄剛柔流拳志會空手道古武道総本部・沖縄県空手博物館 沖縄県西原町字上原147-2 TEL098-945-6148
DVD「外間哲弘 沖縄空手・古武術の指南 全3巻」 発売クエスト 各5600円
上巻 2011年4月20日発売 80分 型セーエンチン、ゲキサイ、サンセール、セーパイ、スーパーリンペイ、護身、逆技、古武術。
中巻 2011年5月20日発売 81分 琉球舞踊、三戦擒拿術、三戦分解、型普及型、クルルンファ、転掌、武器術。
下巻 2011年6月18日発売 87分 武備誌、型セーサン、シソーチン、サイファ、ユル運動と擒拿術、古武術。
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17)DVD 極真空手型全集 上・中・下巻 極真空手道連盟極真館2011年1〜3月
極真空手の型をDVD3巻にわたって紹介。極真といえば直接打撃制の組手志向の空手であったが、最近では型競技も行ない、型に対する取り組みも力入れしてる。それぞれに、武器術も紹介している。上巻は、太極、平安その1、平安その2、安三、什の型その1、十字型、撃砕小、最破 観空、大城の棍。中巻は、平安その3、平安その4、撃砕大、征遠鎮、十八、三戦、多和田の釵。下巻は、平安その5、臥竜、五十四歩、内歩進初段、周氏の棍、照川のトンファ、転掌、盧山初雄館長特別演武:転掌。解説は、極真館技術委員会の岡崎寛人委員長。各113分・100分・100分。各5600円。
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16)DVD 小林直樹 躾道館武術 嫡流真伝中国正派拳法篇・太気至誠拳法篇 クエスト 2010年
雑誌、書籍、DVD、ホームページといったメディアによってその存在を世間に知らせることができるが、多くは身近かクチコミによってしか知るすべはない。多くの空手家、武術家がいる中、これらメディアで紹介されることは稀である。そして、今までほとんどメディアに登場することのなかった武術家が小林直樹師範である。櫻公路一顱に嫡流真伝中国正派拳法、澤井健一に太気至誠拳法を学び、現在躾道館道場を主宰する小林直樹師範の武術を紹介したDVD作品。二つの武術がどのように繋がりをもつのか、躾道館武術とは何か、武術探求に参考になることであろう。解説は小林師範の人柄が分かるものとなっている。各81分・99分。各5600円。躾道館ホームページ http://www.bidokan.jp/
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15)マンガ 緑健児物語 多田拓郎著 講談社 2011年2月
極真カラテの第5回世界チャンピオンにして、現在新極真会の代表である緑健児の半生記を漫画化。サブタイトルは、「平成版新空手バカ一代!」。昭和時代、漫画「空手バカ一代」で多くの若者が空手に啓発された。緑健児もそのひとりである。平成の今、子供たちに漫画を通じて空手に興味をもち啓発してほしいとの思いで作られたのが本書である。第5回世界大会の決勝戦から始まり、奄美大島での少年時代、上京して高校時代と極真入門、本格的な稽古と試合出場、ウェイト制大会、全日本大会、世界大会と順を追って進んでいく。原作は、緑健児の著書「太陽よりも輝いて」、「死力達成」。帯のコメントは音楽家・長渕剛と劇画家・影丸穣也。四六版、全207ページ。1200円。写真は、空手への造詣が深い著者の多田拓郎氏とマンガの発売を喜ぶ緑健児氏。このマンガの完成にはあのからてこぞうの存在があったとか!?
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14)達人空手家30人に見る 空手「技」の歴史 野沢靖尚著 東邦出版 2011年2月
心・技・体のうち「技」のみに対象を限定し、試合の攻防から、どのような技が生まれ、活用され、学ぶかを紹介。極真空手家30人から試合で使った技をイラスト入りで分析。イラストは、各種の空手雑誌でお馴染みの鴨林源史(坂丘のぼる)。山崎照朝、添野義二、長谷川一幸、佐藤勝昭、大石代悟、三浦美幸、ハワード・コリンズ、佐藤俊和、盧山初雄、二宮城光、富樫宜資、東孝、三瓶啓二、東谷巧、中村誠、ウィリー・ウィリアムス、松井章圭、水口敏夫、アデミール・ダ・コスタ、増田章、大西靖人、小笠原和彦、ニコラス・ダ・コスタ、ミッシェル・ウェーデル、黒澤浩樹、緑健児、七戸康博、桑島靖寛、アンディ・フグ、塚本徳臣の極真歴代王者、名選手を選定。著者の野沢靖尚氏は、有限会社フル・コムを山田英司氏と共同で設立し、武術・武道・格闘技関係の雑誌創刊、書籍や映像作品の企画・編集などを続けている。 A5版、全256ページ。1800円。写真は著者の野沢靖尚氏。(サインをありがとうございました。)
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13)実戦!ケンカ空手家列伝 巨椋修著 福昌堂 1996年
史実を基にした小説。本部朝基、小西康裕、澤山勝と山田辰雄の三部作。明治、大正、昭和の時代に生きた空手家たちの活躍を描いている。当時の空手家、武道家が多々登場する。四六版、全223ページ。写真は、著書を手におどける巨椋修氏。著者の巨椋修氏は漫画家、作家、映画監督、そして陽明門護身拳法の道場代表と様々な顔を持つ。巨椋修の結果オーライ http://d.hatena.ne.jp/ogura-osamu/
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12)沖縄空手界のチャンミーと呼ばれた漢 喜屋武朝徳 伊禮博著 凰庵堂プロジェクト2010年
首里手の喜屋武朝徳(1870〜1945)について調査研究した研究書。先ず「立志編」としてまとめられたのは、父の喜屋武朝扶のこと、二松学舎の9年間の東京時代から26歳で帰郷するまでのこと。特に父親の喜屋武朝扶の影響を空手家としても大きく受けていることを説いている。父が当時の琉球で政治家として、廃藩置県の際に琉球国王と深く関わっていたくだりが明らかにされている。後半は資料編として、年表、昭和17年の「沖縄新報」に掲載された喜屋武朝徳「空手の思い出」再録、「チャンミーを偲ぶ会」開催に際しての文面、喜屋武家系図、系譜(西平家、伝道家、空手、儒学・漢学)。地元沖縄で発行されている「沖縄空手通信」と「空手新聞」に関連記事が掲載された。全3巻予定の第一弾。初版限定1000部の自費出版。A5版、全76ページ。900円。併せて、平成22年9月20日に行われた「喜屋武朝徳生誕140周年・没65周年記念、空手演武&シンポジウム」プログラム。B5版、全15ページ。
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11)鬼と云われた男 千葉拳二郎伝 万事光太郎著 図南 2010年
日本剛柔流五代目の千葉拳二郎半生記。東恩納寛量、宮城長順、比嘉世幸、泉川寛喜、市川素水、千葉拳二郎という日本剛柔流の系譜。宮城県仙台の剛武舘を拠点に毎年大会も開催。内容は、鬼と云われた男、文武両道・良き指導者に、ファミリー・空手のことの三部構成。空手界で多くの組織、団体、道場、空手家と関わり続けた記録であり、抗争も数知れず越えてきた。昭和39年から始まった全大会パンフレットも紹介している。全カラ-ページで豊富な写真掲載。A4版、全99ページ。3500円。
剛武舘総本部ブログ http://gobukan-official.blogspot.com/
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10)沖縄本礼賛 平山鉄太郎著 ボーダーインク 2010年
この本をジュンク堂書店那覇店の方から紹介されました。著者は東京在住の沖縄本コレクター。沖縄本を収集するにあたり本との不思議な出会い、古書店のことを沖縄本の紹介も含めて綴っている。ジャンルは違えども収集する過程や感動、楽しみは同じである。沖縄といえば空手も網羅されるが、この本でも空手本のくだりが出てくる。それが、先の記事の「空手の歴史」(宮城篤正著 ひるぎ社)である。おきなわ文庫シリーズの全93巻の中で一番入手困難なものがこの本だという。本書の中で「沖縄本の神様」というくだりが何度か出てくるが、当連盟には何度「空手本の神様」が降臨したことであろうか。帯の文面で沖縄を空手に置き換えると当連盟の紹介にもなるので引用しておきます。「その時、<沖縄本の神様>が舞い降りた・・・。古書に新刊、稀書に奇書、日々増え続ける「沖縄本」。もはや「沖縄が好き」なのか「沖縄本が好き」なのか分からない。その豊饒なる世界に迷い込んだ稀代の沖縄本コレクターが語る本と沖縄をめぐる抱腹絶倒のエピソード。」新書版、全198ページ。1000円。(「空手本礼賛」空手古書道連盟編の発行近しか?)
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9)空手の歴史 宮城篤正著 ひるぎ社 1987年
巻頭に76歳時の松村宗昆の遺墨「人、常になれば、則ち心は常に光明なり」を掲載。第一章は、空手の歴史として空手のあらましから形、鍛錬具、武器術などの技術的なことまで解説。第二章は、戦後沖縄空手古武術の推移。1956年から1969年までは一年ごとに組織、大会、人物、論文などの出来事を紹介している。第三章の資料編では文献紹介(空手道大観、空手道教範、十八の研究など11点)、空手古武道関係資料一覧(単行本、論文・雑誌・新聞)、沖縄空手古武道関係年表。写真多数掲載。本書は、著者の文献資料の探求と沖縄での調査研究をもとに発表された論文が基となっている。著者は小林流究道館の比嘉佑直門下で、沖縄空手研究の第一人者でもある。初版発行時は浦添市立図書館長。表紙が龍の絵が1988年発行の3版。表紙が進貢船の絵が1993年発行の6版。新書版、全283ページ。おきなわ文庫シリーズの一冊
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8)沖縄古武道の教本 社団法人全沖縄古武道連盟 2010年
全沖縄古武道連盟は、1973年5月に設立。初代会長は、先の記事でも紹介した又吉眞豊先生。現会長は、宮平昌信氏。監修は副会長の宮城孝輝氏。内容は、棒術の朝雲之棍、周氏之棍、津堅之棍、佐久川之棍、添石之棍。釵術の基本、千原の釵。トンクワァ。津堅赤人之櫂手。鎌の手(鎌術)。連続写真による紹介。A4版、全84ページ。2000円で購入。
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7)プログラム 又吉古武道・唐手道国際演武大会 全沖縄古武道連盟・金硬流唐手又吉 古武道宗家総本部光道館 1999年
金硬流宗家、琉球古武術の大家であった又吉眞豊先生の三回忌追悼大会のプログラム。1999年8月8日、沖縄コンベンションセンター劇場棟。又吉眞豊先生の系譜、武歴・経歴、16ページにわたる在りし日の写真、金硬流唐手と又吉眞光、ご挨拶、72項目のプログラム。武器を使った古武術演武が多く、沖縄拳法、上地流、剛柔流、硬軟流、そしてアメリカから俳優でもある山下忠志氏が山下空手水拳道として参加。3分の2は道場と企業・店舗の広告。A4版、全156ページ。
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6)プログラム 第一回沖縄空手・古武道連盟演武大会 沖縄空手・古武道連盟 1987年
昭和62年3月14日、沖縄・琉球新報ホールで行われた演武大会のプログラム。沖縄空手・古武道連盟の比嘉祐直会長のあいさつ、役員紹介、72項目のプログラム。沖縄の空手演武大会は、型の団体演武が多い。世界松林流長嶺道場、小林流究道館道場、琉球古武道保存振興会、剛柔流上原道場、剛柔流正道館、剛柔流東恩納道場、中部少林流至道館、中部少林流聖武館、中部少林流秀道館、世界松林流島道場などが参加。演目の節々に各道場での写真が多々紹介されている。広告は一般企業、店舗と参加道場が掲載。A4版、全70ページ。
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5)プログラム 空手道古武道演武大会 沖縄小林流空手道協会 1981年
昭和56年4月19日、沖縄県那覇市民会館大ホールで行われた演武大会のプログラム。知花朝信先生13周忌大会。知花朝信先生は、糸洲安恒先生に師事し、小林流開祖であり、昭和45年に逝去。沖縄小林流空手道協会の十七道場による52項目の演武。宮平勝哉十段によるパッサイ大、仲里周五郎十段による公相君大など演武の多くは集団演武。B5版、全43ページ。
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4)空手道常心門の歩み 日本空手道常心門本部編 武道出版研究所 1979年
空手道常心門の第10回大会・創立十周年記念誌。常心門の道統と沿革(池田奉秀宗師範)、大会十年の経緯(大会プログラムの表紙を掲載)、常心門の発祥地(関町道場あの頃)、懐かしの写真、当時を語る(「身道学空手道テキスト」が紹介されている)、この人に聞く!(幹部による寄稿)、棒を練る!、支部の窓、門章の出来るまで、師範及び全国支部名録。豊富な写真と門弟の声をまとめた記念誌で貴重な資料である。15年以上に渡り探求していた一冊で、古書店にて500円で入手。B5版、全100ページ。
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3)空手剛柔流 宮本旅人著 雄文社 1957年
剛柔流の山口剛玄をモデルにした小説。主人公・山口正剛の立命館大学時代中心の物語。時期は昭和3年から8年まで京都を舞台の中心に、昭和新撰組(剛柔流空手拳法道場)、京都武道専門学校、碧海館流(松濤館流)、大日本武徳会、沖縄・宮城長順邸、鹿児島帰省、女性の白鶴拳、中国拳法・竜雲流、関東関西対抗空手大試合と見どころが続く。剛柔流開祖の宮城長順、後輩の曹寧良(曹寧柱がモデル)、柔道の牛島辰熊、石原莞爾将軍など実在の人物が登場する。最後は満州に渡るくだりで、「〜後日また稿をあらたにして、読者諸賢におまみえすることを約しつつ、ここに”空手剛柔流、青春篇”を終わることにしよう。」とあるが、その後の続きがあったかは不明。昭和30年代には空手小説や空手漫画が多々あったがモデルに限りなく近く描いたものは珍しい。当時、雑誌で連載されたものを単行本発行。四六版上製、全292ページ。
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2)拳法空手道 若松礼吉著 不昧堂書店 1962年
基本を中心とした空手技術書。写真も載せているが文面による解説が多い。空手道概説、空手の組織、基本練習法、組手基本練習法、基本的組手解説、形の解説。この書のために日本拳法空手道本部の山田辰雄先生から指導・援助があり、書名の「拳法空手道」としたようだが、空手競技規則のくだりぐらいの記述しかない。函付き、A5版上製、全327ページ。
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1)空手研究 第一号 空手研究社編(仲宗根源和編) 興武館 1934年
今年から77年前の昭和9年発行。電子書籍が騒がれている今日だが、昭和初期の紙媒体の重みを感じる一冊である。空手界では昭和9年に、宮城長順が京都の大日本武徳会で演武し、ハワイに空手指導に渡る。摩文仁賢和が糸東流を名乗り、空手技術書を二冊発行。本部朝基が東京本郷に大道館道場を開設した年である。そんな中、空手界の情報誌、いわば雑誌媒体として発行されたのが本書。静観を論じ動静一致に及ぶ(富名腰義珍)、型を正しく練習せよ(摩文仁賢和)、拳と徳(大濱信泉)、空手一夕譚(本部朝基)、知花氏の公相君(親泊寛賢)、慶応空手部創立十周年記念大会、空手界の近況、支那拳法の話(摩文仁生)、空手百題(仲宗根源和)、易筋・洗髄の二義に就いて(東恩納寛淳)など36項目からなる。季刊予定であったがこの第一号(創刊号)で終了してしまった。2003年に榕樹書林から復刻。(現在、絶版)復刻版は「第一号」の表記をカットされている。A5版、全135ページ。
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