<三話>

「レディー・ファースト」の嘘を見破るとき

平成二十六年九月十八日 up

 

世界でもっとも進んだ法律が貞永一年(1232年)の「御成敗式目」(貞永式目)。
世界初の男女平等法、初めて女性の相続権を認めた法律をつくったのは鎌倉武士。

イギリス憲法の土台となったマグナ・カルタ(1215年)は、王の理不尽な政治に抵抗しての封建貴族の権利を主張したもので、男女平等などとは100%無縁。

稻作作業では男女の体力の差はあまり関係ない。
遊牧、狩猟作業は男女の体力の差は歴然となる。

御成敗式目が武士の法と云っても、当時の開拓民の慣習法をカッコよく法文化したのだ。
この慣習法の土台は神道にある。
人間の社会秩序も草木と同じ自然の自生的秩序とわかっていた。
当時の民族(種族)で一番の自然科学者だった。

折り目正しい四季の中で、清らかな水を田畑に水を引いて、土地を潤しての稻作が、自然科学の眼を養った。
このことから日本は東南アジア、東アジアと一線を画する。

敗戦後少年は知っている。
「レディー・ファースト」のお蔭で日本は後進国の男尊女卑の国とされた。
「レディー・ファースト」は欧州文化の男尊女卑のトリック。
“真”の騎士道は女性を楯にするための、お先にどうぞ、のレディー・ファースト。
有色人種の地を植民地としたとき「レディー・ファースト」は、植民地の威厳ある支配者として振る舞いのカモフラージュ。

もう、いい加減、「レディー・ファースト」のトリックを見破ろう。
世界初の男女平等法をつくった武士の国であるから。