<五話> 

「便所の落書」 文明の異なり

平成二十六年十二月十七日 up

ふたむかし前、ネットの書き込みは「便所の落書」と揶揄されていた。
メディアはいま、外(国外)や内(国内)の「便所の落書」をネタにするか、
そのままタレ流している。
「便所の落書」サマサマである。

奴隷制度が長くつづいた文明と日本文明は異なる。
ご先祖さまが奴隷だったの民が、文字を覚えた。
社会への憎しみ、復讐が「便所の落書」になった。

だいぶ昔、識字率世界一だった島国に「落首」と云うのがあった。
高い素養、教養の落書だった。諷刺の知性があった。
1300年前、天皇の詔によって民が編んだ風土記{ふどき}。
Face bookは外来モノ。が、いつしか島国流にアレンジされていく。
千年後、日本Face bookは風土記がわりに読まれるだろう。

Face bookひとつからでも、他文明との差異を感じておこう。
それが危機意識。
テレビに新聞に能を預けてしまい、世界のイチニンとなってしまった。
これを覚醒させるためにも。
偏狭的ナショナリズムと叫ぶ輩の顔と姓名をシカと覚えておこう。