週刊 武道通信TV 

 

日本文化放送チャンネル桜での「週刊武道通信TV」が4回目を放映が27日朝9時からあった。次週の12月4日からは午後3時に変更になるという。

(週刊武道通信TVとは何だ? との方は「武道通信かわら版」バックナンバーか掲示版(無名銘)の1028日付けをお読みください)

 

まあ、多少は評判が良いのであろう。これもゲストの方々のお蔭である。

 2回目は安藤毎夫館長、続いてシーザー武志会長、今日(27日)放映された4回目のゲストは全日本戸山流居合道連盟、籏谷嘉辰会長であった。

籏谷会長には日本刀を持ってきていただいた。鎌倉モノであった。ゲスト番組のテレビスタジオで本身を抜くなどあまりなかっただろう。珍しい脇差も腰に指されていたので抜いただいた。切先が刀身の半分まである、さも深々と刺さりそうな造りだった。手渡された脇差の刃先を平にして、カメラに向って突いてみる仕草をした。このようなことは、いままでどこのテレビでもなかったろうとの瞬時の魂胆であった。

 

  「元来、刀は鑑賞美術品ではない」。そう云いたかったのである。また、剣道全日本選手権などの全国大会レベルでは優勝者に日本刀を贈るべきだ。剣道を始める少年たちには最初に日本刀を見せ、これの替わりに竹刀を使うのだと諭すべきだ。そうコメントした。コラムでは再三、云っていることだがテレビの<お茶の間>に云いたかった。

 

 皆さん、日本武道具さんの「小柄工房」を一度、体験されると良い。小柄でも良いから自分の刀を持つ、これが柔術、空手含め武道家の一歩だ。柔道、空手、総合の格闘技も腰に刀を指した者として向うべきだ。さもないと、農民、町人、はたまた渡世人の格闘技になってしまう。

 

 そう、文章を書くことで伝えようとする脳の引き出しと、テレビで伝えようとする脳の引き出しは、まったく違った部屋にある机だと知った。テレビは言語を読んでいない、観ている。観させる言葉に変換しなけばならない。自分は文筆屋に組する者であったことを再認識させられた。

 「人、一人殺すにも千手、万手ある」(柳生宗矩)のだからテレビの言語も磨かねばなるまい。

 

 追記:宣伝

 

 *日本文化放送チャンネル桜はCSデジタル放送「スカイパーフェクTV!」767chです。視聴者契約に関してのお問い合わせ・申し込みは03-6419-3900 メールinfo@ch-sakura.jp。 詳しくは http://www.ch-sakura.jp/index.php 

 

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平成十七年 霜月之二十七日